ベタ・リビダは、マレー半島西部のセランゴール州に分布する、
赤系ベタと呼ばれる、コッキーナ・グループの小型ベタです。

　赤褐色の体色で、体側にはひとつのブルースポットが入っており、
ヒレには細かな青白い柄がはいります。

　本種は、一見コッキーナに似ていますが、体色がコッキーナがワインレッドで
腹ビレの先が黒いのに対して、リビダは、赤レンガ色の体色ををしており、
腹ビレの先が青白いので区別できます。

　本種が生息するセランゴール州は、首都クアラルンプールを取り囲むような位置で、
都市開発が進んでおり、本種の生息地が徐々に狭まってきています。
　そのため本種は現在、国際自然保護連合（ＩＵCN）で絶滅危惧種に指定されています。

　飼育は、他の赤系ベタに準じ、３０ｃｍ水槽かそれより小さめの水槽で十分です。
　水質は弱酸性の軟水を好み、アルダーシードを用いた琥珀色の飼育水が適しています。
　繁殖は、水面や時折ココナツシェルなどの下に小さな泡巣を作って産卵します。
　卵を産む数は少なく、２０～３０個程度です。
　生まれてきた稚魚は、意外と大きく、最初から孵化したてのブラインシュリンプを食べることができます。

　今回クアラルンプール国際空港の近隣にあるセパンより野生採集個体が入荷しました。
　いままで入荷した産地タイプのなかでも最も美しい個体群で、
状態が良いと体表のメタリックとともに、大きなブルースポットが現れることがあります。

　下記の「お買い物ガイド」をお読みになって、内容をご確認のうえご注文下さいね。

　画像や動画はあくまで参考です。お送りする個体はこれらとは異なります。