海外ではブルネイ・ビューティーとも称されるマクロストマは、
まさにワイルドベタの最高峰として君臨する「ベタの王様、王様のベタ」です。
本種は、ボルネオ島北西部に分布するユニマクラータ・グループの大型種で、
成長すると全長10cmを超えるサイズにまで達します。
全身から燃えるような鮮やかな赤色を発色し、尾ビレや背ビレには独特の紋様がはいる姿は、
一度見ると忘れられないほどのインパクトがあります。
また種名マクロストマの由来となった大きな口を開いて威嚇する姿は、迫力満点です。
まさに野生の力強さと美しさをあわせもつ、素晴らしいワイルドベタだといえるでしょう。
本種は、一般に言われているほど飼育は難しくありませんが、
ほかのワイルドベタより水質の悪化には比較的敏感なので、
こまめな水換えを心がけたほうがよいでしょう。
適水温は25~28度ぐらいで、夏場水温30度を超える日が続かないように注意しましょう。
エサは、なんでもよく食べますが、与えすぎると調子を崩すので、
控えめに与えることが大切です。
1個ではなく、2つに分裂したようになっている個体が多いのが特徴です。
このたび画像はございませんが、販売するのはこのマーベリックのメスとなります。
もちろんメスはオスのような派手な色彩をしているわけではございません。
下記の「お買い物ガイド」をお読みになって、内容をご確認のうえご注文下さいね。
こちらが新産地のベタ・マクロストマ(マーベリック)のオス個体です。
全体的に黒い部分が強調されていて、背ビレの眼状斑の模様が従来のサラワクローズレッドと異なります。
まさに「ベタの王様、王様のベタ」と称するにふさわしい姿ですね。
画像はあくまで参考です。お送りする個体は画像の個体と同じではありません。
ベタ・マクロストマ<マーベリック>の生息地を訪ねて
偶然ベタ・マクロストマを発見しました。
向こうの山のふもとまで半日歩いて行ってきました。あの山の向こうはもうブルネイです。
着いたところは美しい沢でした。ここがベタ・マクロストマ<マーベリック>の生息地です!
綺麗なクリアーウォーターが滔々と流れる泉のような場所です。
私の知る限り、本来このような場所はマクロストマの生息環境ではなく、
ベタ・タエニアータが生息するような場所ですが、なんとここでマクロストマを発見したのです。
ただ、水中に水草は生えておらず、ただひたすら清らかな水だけが流れています。
採集したベタ・マクロストマ<マーベリック>のオス個体。
ここは従来の産地よりかけ離れた場所で、しかも従来の生息環境とは違った場所で発見しましたので、
私はこの個体群を「型破りな」「異質な」などの意味を持つ、マーベリックと命名しました。
同じく採集できたメス個体です。
採集された個体は再び徒歩で半日かかって、地元の村まで手で運び、
その後空輸で日本まで無事に届きました。